「ダイヤモンドの美しさは、最大の照りと反射を得るようなカットが成されたときにのみ示される」というブランド哲学をファサードに表現しようと考えました。
また、高級ブティックが建ち並ぶ銀座の中心地ということもあり、季節によって装いを刻々と変える街並みを取り込み、表情を変えていくファサードにしたいと考えました。
そこで、都会に射し込む自然光やライトアップされたビルや電飾看板等の眩い光、賑わいある周辺風景がパネルに映りこむことで、照りや反射・屈折といったダイヤモンドの持つイメージを顕現させることを試みました。
敷地境界線とビル躯体との距離がほとんどない敷地条件のなか、高さ15mmで統一した大小異なるサイズの多角錐形状のアルミパネルの集合によってできた外装とし、稜線の傾きが各々異なる多面体を無数につくり出しました。
立体的な多面体ではなく、ファセットのわずかな傾きによって生じる複雑な映り込み、反射を抽出することによって、ダイヤモンドの透明感のある純粋で洗練されたイメージを引き出すこととなりました。
リニューアルオープンに合わせて、同様のコンセプトを持ったVMD(Visual Merchandising Display)と呼ばれるガラスショーケース内のジュエリーをディスプレイするための小什器のデザイン、ポスターやダイレクトメール等のグラフィックデザインも弊社にて行いました。
- 業種:ジュエリーブティック
- 住所:東京都中央区
- 銀座3-5-6
- 広さ:73.87坪