前面道路からのウィンドウが方形区画の中心軸に配されており、約20坪というサイズから、オーナー様のご要望であったシャンデリアに商品陳列機能を持たせ、インテリアを巨大なシャンデリアで満たそうと考えました。
ネーミングにもロゴマークにもシャンデリアを用いることで、ブランドイメージの統一を図ると共に、ラグジュアリーなキーアイコンとして通常イメージされる委託販売店のイメージとの差別化を図りました。
委託販売ということで、どんな商品が販売されるかわからない状況のなかで、ファッションテイストに左右されないニュートラルなデザインを目指しました。また、銀座という立地を踏まえ、リサイクルショップにありがちなシンプルでチープな印象にならないよう、ミニマムなデザインにはならないように注意しました。
シンプルでもありデコラティブでもある、直線的でもあり有機的でもある、モダンでもありトラディッショナルでもある、フェミニンでもありクールでもある、どちらの要素も併せ持つ両刀デザイン。それはインテリア全体をグレーの色調に統一した内装カラー、フラットなステンレスプレートで製作した特注特大シャンデリア、方向性のないパーケットフローリング、モール材を使用した壁面とそれに連動したウィンドウグラフィック、キラキラ輝くクリスタルと手仕事感のある左官仕上げのカウンターなどに見て取れます。
区画のほぼ中心にシャンデリアを配し、シャンデリアの外周上にハングバーを吊りながらも、2カ所動線を確保することで、8の字型の回遊性のあるプランニングとしました。ハングバーはワイヤーシステムによって吊るされており、商品に合わせて自由に高さを調整できるようになっています。
- 業種:委託販売ブティック
- 住所:東京都中央区
- 銀座7-2-22銀座同和ビル1F
- 広さ:19.58坪