霧島鶏を毎日直送で提供する鮮度専門の焼鳥専門店です。ロゴ、チラシ、看板、メニュー等も弊社にてデザインさせていただきました。
近代的なビルの地下街に求められるコストパフォーマンスを売りにした賑わいのある飲食店デザインは、内部空間の閉鎖的なものではなく、街並みの露店で食べる気軽さが必然であると考えます。 ビルの内部にあることを逆手に取り、ファサードを設けず、フルオープンで内部の様子を窺えるようにする露店の構えで内外の境界をなくすことにより生まれる曖昧な空間づくりを念頭にデザインしました。 共用通路はいわば屋外であり、露店のにぎわいの風景がさらに人を呼び込むこととなります。
闇夜に灯る提灯は行き交う人々の目印となり、お店の中へと人を誘います。しかし、ビルの共用通路は煌々と明るく、路地に灯した赤提灯のようにはなりません。 そこで、逆に提灯を黒くし、闇を作り出す装置として空間の上部を提灯で埋め尽くしました。 数で埋め尽くすことによって、賑わいのある居酒屋のガチャガチャした無秩序な雰囲気を創り出しています。 提灯は本来外灯であり、祭事には欠かせないハレの灯。にぎわいの仕掛けとして江戸時代から使われている優れた日本の照明器具です。 その提灯で明るい地下街の中に逆に暗がりをつくりだすことで、闇夜の路地に灯る提灯と同様の効果を生み出すこととなります。
- 業種:焼鳥専門店
- 住所:東京都中央区
- 八重洲1-3-7八重洲ファーストフィナンシャルビルB1F
- 広さ:23.66坪
- 座席数:70席