奥行きは浅く、間口の広い店舗で、空間全体をショーウインドウ化、つまり演劇的な空間にすることをテーマとしています。白いスケルトン空間の中に、黒い箱状の空間が置かれ、白木の壁面とロングカウンターの背景となっています。これらが配置されただけのミニマムでニュートラルな舞台で、洋服が演劇するかのようにディスプレイされる仕組みをデザインしています。その洋服に浮遊感を与える為に、商品はすべて平行に並べられた天井パイプから吊り下げる展示システムを採用しています。そのことで、奥行きの浅い舞台（店舗）に、多重の層をつくり出し奥行きを感じさせるディスプレイとなっています。このセレクトショップでは、オーナーがみずから、商品のディスプレイを楽しみ、日々変化していくショップを演出しています。

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