「窓」
株式会社七葉は「抹茶」という切り口から、「新しい日本のカタチ」を世界に発信している会社である。
良質の抹茶を、抹茶ラテなど現代的にアレンジしたメニューで提供している。
そして、その店内に求められる空間は「和風」ではなく「現代の茶室」である。
それは、オーナーの言葉を借りれば"日本に昔からある茶文化を現代的な解釈で楽しめる店"をつくりたいという思いの表れである。
日本には様々な種類の窓が存在する。
単に光を取り入れるだけでなく、換気や排煙、鉄砲を構えて敵を迎え撃つものもあり、土地や時代によっても形が違い、日本の文化に名を残す窓も多数存在する。
また、茶室においては村田珠光から始まり、武野紹鴎の時代を経て、千利休の代ではわび茶が発展し、茶室をより簡素に小さくする方向に進むが、その後の古田織部や小堀遠州の時代になると、茶室へ付ける窓の形や大きさにも変化が生まれ、茶室にも開放感を求める時代がくる。
そして、現代では空間の開放化はさらに進み、窓の大きさは極端に大きくなり、光や景色のコントロールはカーテンなど別の素材へ取って変わっている。
そこで、nana's green tea遠鉄百貨店では「窓」をモチーフに、日本古来より伝わる窓の開口の形そのもので光や景色のコントロールを行い、「窓」を通して見た「現代の茶室空間」を作りたいと考える。
- 業種:カフェ
- 住所:静岡県浜松市中区
- 砂山町320-2 遠鉄百貨店 4階
- 広さ:37.5坪
- 座席数:56席