「布」
株式会社七葉は「抹茶」という切り口から、「新しい日本のカタチ」を世界に発信している会社である。
良質の抹茶を、抹茶ラテなど現代的にアレンジしたメニューで提供している。
そして、その店内に求められる空間は「和風」ではなく「現代の茶室」である。
それは、オーナーの言葉を借りれば"日本に昔からある茶文化を現代的な解釈で楽しめる店"をつくりたいという思いの表れである。
元来、日本建築は壁の文化ではなく、柱と床と天井の文化である。
その為、柱と柱の間を「間戸(まど)」として、紙を貼った障子や襖、布の几帳などで空間を仕切った。
また、日本は「座」の文化であった為、椅子や机といった家具も未発達であった。
そこで、nana's green teaスカイツリー店では、古来より伝わる和紙と布だけで、「茶室」を構成する事は出来ないかと考えた。
実際には、「布」を積層させる事で形作られるベンチや椅子、「布」を垂らす事によって出来る間仕切り、「和紙」を貼ることによって完成する壁のみで空間を構成し、古来より伝わる材料と製法によって「現代の茶室」を設計する事を試みた。
- 業種:カフェ
- 住所:墨田区押上1-1-2
- 東京スカイツリータウンソラマチ4F
- 広さ:37坪
- 座席数:66席