1970~80年代のN.Y.クラブシーンを牽引し、クラブミュージック界では伝説ともなっているLarry Levanがディレクションをしていた、マンハッタンのクラブ「The Choice」。すでにクラブはなくなってしまったものの、「The Choice」で出会ったこの店のオーナーとシェフが、当時のクラブオーナーであるRichard Vasquez氏から正式に店名を譲り受け、その名前と音の躍動感を「食」へと変換し生まれ変わったのがこの「The Choice」です。
店内は当時の「The Choice」の空間を象徴する"ガレージ感"をベースに、こだわりのステーキとワインをゆったり落ち着いて楽しめるダイニングサイドと、カジュアルに利用できるバーカウンターサイドでそれぞれ違ったデザインを取り入れ、雰囲気をガラッと変えました。
ダイニングサイドはレンガとクリムゾンレッドの革張りソファで重厚感やヴィンテージな空気感を。奥へ続くレンガ壁に掛かるフレームに飾られているのは、クラブ「The Choice」がオープンしていた当時のフライヤーで、今では世界の第一線で活躍するクラブミュージック界のスターたちが若かりし頃に名を連ねたイベントも含め数多くディスプレイされています。
向かい合うバーカウンター席は、白を基調としたシンプルモダンテイストで、タイル貼りの立ち上がりがポイントです。カウンタースツールもこだわりのEMECO社モデルで、鈍く光るシルバーの質感がよいアクセントとキャッチになっています。
また普通なら白で収めがちな壁面にグレーベージュを用いたり、テーブル天板にほかではあまり見ないような色合いの木目をセレクトしたりと、空間全体のなかでところどころに"はずし"を入れることで、このお店らしい絶妙なバランス感をつくり出し、特徴を出せるようデザインしました。
「肉」に思いを込めた新しい伝説が始まります。
- 業種:ステーキバー
- 住所:東京都千代田区九段南
- 3-5-5
- 広さ:16.8坪