この夏、オープンしたバーバー「DICE BARBERS CLUB」さん。地元である本千葉で、独立開業をされるオーナー様からご依頼をいただきました。オーナー様からのご要望は「アメリカのオーセンティックバーバー」と明確だった今回。クラシカルでスタイリッシュな内装デザインを目指して、お店作りを進めていきました。

交通量の多い大通りに面しているこちらのお店。入り口が全面窓面になっており、奥まで十分に光が差し込む店内は、受付・スタイリングスペースが一体化した、間仕切りのないレイアウトです。

今回は、「壁」がひとつのポイント。まず受付スペースは、味わい深く重みのある赤レンガ。視覚的にインパクトと緊張感を与え、強く興味を引き寄せます。受付からスタイリングスペースへ移ると、まさにアメリカのバーバーを彷彿とさせる白タイル。先ほどの受付スペースと雰囲気をがらりと変え、清潔感の中に、どことなく懐かしい空間を演出しています。それを中和するかのように、奥の壁面はミントグリーンのクロス。受付スペースとスタイリングスペースのクッションの役目となり、優しいグリーンの色味が柔らかくかつ安心感を与える空間に。間仕切りのないレイアウトでありながら、それぞれのスペースの壁面に変化を与えることで、目に見えない境界を作り出し、動きのある空間を生み出しています。

ファサードは、全体的にダークトーンでシックに纏め、スタイリッシュさとクールさを表現。上部と壁面にあるサインも、オーナー様と幾度と繰り返し打ち合わせして、妥協せずにこだわりぬいたデザインです。

サインをはじめ、アンティーク調のライト、ミラーのフラットな額縁、引き出しの取っ手金具、家具を染める全艶の塗料。オーナー様とひとつひとつディテールまでこだわり仕上がった様子は、一言で「かっこいい」

地元のファンの心をがっちりと掴むバーバーへと成長していくのが楽しみなお店に仕上がりました。