白を基調としたファサードに、丸いフォルムのブラケットライト、ゆらゆらとたなびくブルーのフラッグが印象的。大泉学園駅近くの住宅街の中に、トリミングサロン「dog salon LUCIA」さんが、今夏オープンしました。店名の「LUCIA(ルチア)」とは、イタリア語で優雅な光という意味。大泉学園の街に寄り添いながらも、どこにでもあるようなお店ではなく、光と色の演出によってワンランク上を感じさせるトリミングサロンを目指してプランニングを進めていきました。
お店の印象を決めるカラーは重要なポイント。カラーイメージをカテゴリ分けをした色相環の資料をお見せしながら、お店のコンセプト、雰囲気に最も合うカラーを決めていきました。セレクトしたのは、クールな青色。上質で洗練されたトリミングサロンというコンセプトにはぴったりのカラーでした。
ファサードと連動するように、白を基調とした店内は、オープンなガラス窓から光が明るく気持ちよく差し込み、清潔感が漂います。トリミングルーム側の壁面は、落ち着いた青のカラーで空間にアクセントを。可愛くなりすぎず、かといってクールになりずぎないように、全体のバランスをカラーによっても調整していきました。また、店内から見えるトリミングルームを切り取るようにして、白枠で囲むことで、青と白のコントラストが強調され、来客されたお客様を惹きつける効果を狙っています。
天井にはパーゴラを設置。そのパーゴラに照明の光が反射する様子は、木漏れ日のよう。店内にある「LUCIA」のロゴサインは、外のガラス窓越しからも目に入るように配置しました。ロゴサインの壁面はタイル素材を使い、優しく上品な雰囲気に。さらに、タイルの壁面に沿うように、ちょっとした小物や商品をディスプレイできるスペースをつくりました。ペットの様子を伺うときに、目線が行きやすい床は、白と木目調の塩ビタイルをランダムに張り合わせて軽やかさをプラス。天井、壁、床の各々に用いた素材によって、コンパクトな空間の中でも動きを感じられるデザインとなっています。
- 業種:トリミングサロン
- 住所:東京都練馬区東大泉2
- -35-16
- 広さ:7.8坪