東京・大阪に数店舗構えるインテリアショップ「DULTON」。雑貨メーカーである事からこれまで卸業主体だったところから、昨年初の旗艦店を東京にオープン。勢いそのままに大阪店を出店される事となり、物件取得の為のプレゼンテーション段階からお手伝いさせていただきました。DULTON商品の特徴である「無骨さ」や「素材の重量感」を表現するにはもってこいの建物のポテンシャル、神埼川のリバーサイドである立地条件。これらを最大限に生かしたデザインにより、物件オーナー様にも非常に喜んでいただけました。
「どこか特定ではないある国のある街の様に、初めて見ても遠くから認識し、行ってみたくなる。知っている人は用が無くとも、なんとなく行きたくなる」をデザインコンセプトに、重たく、無骨でかっこいいDULTON商品の素材にも負けない様、極力倉庫感を活かした空間づくりを目指しました。
駐車場側には建物いっぱいにデッキテラスを増築し、川側には回転窓を新設。開放感を重視しました。メインエントランスを入ると、2階床面を大きく開口した吹き抜けに大階段を設置。アール屋根の構造体をそのまま見せるように天井はスケルトンにし、スタッフの方々に鉄骨塗装をDIYで施工していただきました。鉄骨柱、梁、コンクリート床・・・それらの元の素材感を活かしつつ、新しい仕上げも鉄やモルタルを多用して、作業場を思わせるかのような空間に。塗装は、DULTONのメインカラーであるロイヤルブルー、イエロー、アイボリーで仕上げ、全体の統一感を出しました。
お引渡し後、DULTONオリジナルの什器にカラフルな商品がずらりと並ぶと、「DULTON」らしい店舗が完成しました。オープン初日は、オープン前から道路まで行列ができ、その後も連日多くのお客様で賑わっているそうです。東京に続いて、次はこの大阪のリバーサイドの倉庫から、人々の心を豊かにしてくれるライフスタイルを発信していくお店になっていくと思います。
- 業種:インテリアショップ
- 住所:大阪府大阪市東淀川区小松3
- -21-57
- 広さ:99坪