白く上品で爽やかな外観に、オーセンティックで幾何学的なデザインが特徴的なサイン。窓からは美味しそうに並べられたパンが顔を覗かせています。今春、歴史ある赤坂一ツ木町エリアにオープンした｢一ツ木町倶楽部｣さんは、ベーカリーを併設したフレンチグリルレストラン。焼き立てのベーカリーや厳選した食材を使ったグリル料理を味わえるだけでなく、時としてクラシック・ジャズ・ポップスなど様々なジャンルのライブ演奏の中で、食事も楽しめるミュージックレストランとしても利用できるお店です。

ベーカリースペースとレストランスペースで構成された店内。べーカリースペースは、白とシルバーを基調にして、シンプルなデザインで纏めました。窓から入ってくる明るい自然光が清潔感を漂わせ､パンの美味しさをより一層引き立ててくれます。購入後、思わずその場でパンが食べたくなったら、おひとり様でも利用しやすいイートインスペースで。パンの香ばしい香りに包まれながら、焼き立てのパンを楽しむことが出来る空間です。

奥のレストランスペースは、ラベンダー色の左官壁で全体の印象を変えて、大人の気品漂う空間を演出しました。フランク・ロイド・ライト好きのオーナー様ということもあり、全体は平面的なデザインで構成。さらにアール・デコ調の家具、照明、入り口扉やサインにさり気なくデザインされたステンドグラス、そして開放的に広がる空間はフランク・ロイド・ライトのデザインを彷彿とさせます。

レストランスペースの左手側にある区画は、格天井にして、より重厚感と上品さが際立つ空間。オープンながらも、 まるで個室にいるかのような特別感を感じられる半個室空間に仕上げました。店内を照らすライティングもこだわりのひとつ。ディスプレイされた絵画や提供される料理の数々を品良く照らし、なによりお店の醍醐味ともいえるライブ演奏が行われるシーンを考慮し、演奏家とそれを楽しむお客様を最も引き立てられるライティングで全体を纏めました。