オープンした「焼鳥きなり」さん。和食一筋のオーナー様が「ひとりひとりのお客様を大切におもてなし出来るお店をつくりたい」という思いを胸に、このたび満を持して独立開業いたしました。
暖簾をくぐり足を踏み入れると圧巻のオープンキッチンとカウンターがお出迎えします。カウンターの他、ベンチシートのテーブル席、個室の空間で構成された店内は店名の「きなり」色でベースを統一。カウンターの白木をはじめ、炭モルタルの焼き場、下がり天井など和の意匠素材を用い、気品さを感じさせる空間です。最も気軽に料理を楽しんでもらいたいというのが店主の一番の思いでもあったため、少し明るめの朱色の椅子の貼り地、グレーのクロス、床は少し荒さのある木目調の塩ビタイルとすることで、どことなく親しみやすさも兼ね備えた和モダンなデザインにしています。はじめこそは程よい緊張感もありながら、席について間もなくしてほっとするような心落ち着ける空間を目指しました。
カウンター後方にはベンチシートのテーブル席。カジュアルになってしまいがちなベンチシートもダークグレーの色を用い、落ち着いた雰囲気に。またぼんやりしがちなグレーを、小口の黒によって輪郭を浮かび上がらせて、空間に締まりを持たせました。
店内の奥には個室も設け、先ほどのカウンター席やテーブル席とはまた異なったクロス素材や椅子の貼り地でより清潔感のある明るい雰囲気に。店内のいたるところに飾られた装飾品の数々は店主自らご用意されたもの。それはお店のおもてなしにも現れており、食材選びから手に触れる器まで、一つ一つ手を抜いておらず、「ひとりひとりのお客さまを大切にしたい」という思いがひしひしと伝わってきます。かといって、堅苦しい雰囲気を一切感じさせないのは、店主や周りのスタッフの人柄が空間と相まって、より柔らかな空気感を作り出してくれているのだと思わせてくれます。
凛とした清潔感溢れる空間の中で、繊細で丁寧な料理の数々をどうぞご堪能あれ!
- 業種:焼鳥懐石
- 住所:新宿区馬場下町62
- -18 早稲田武蔵野ビルB1F
- 広さ:18.9坪